こんにちは、一歩です。
キッチンカーだけでなく、固定店舗も含めた多くの飲食店がテイクアウト販売に力を入れ始めました。
そんな中で、今まで通りのメニューを提供するのももちろん良いかとは思います。
ですが、顧客ニーズから改めて競合と差別化を図るとすればどんなメニューが好ましいのか私なりに考えてみました。
目次
・ターゲットは「子ども(と、そのお母さん)」
・ターゲットの求めているもの
-「お母さん」寄りではなく、「子ども」寄りのメニュー
-今のテイクアウト販売の違和感①
-今のテイクアウト販売の違和感②
・差別化の図れるテイクアウトメニューは「給食風」にあり
・「給食風」メニューに路線変更しても広告や宣伝に力を入れなくて大丈夫
・「給食風」メニューなら食材の仕入れも安くできる?
・おわりに
ターゲットは「子ども(と、そのお母さん)」
ターゲットは「子ども(と、そのお母さん)」です。
なぜ、「子ども」か。
理由は2つです。
①子どもが「家」にいる
→給食がないので、家庭で昼食を作るという負担(不満)が増えている
②子どもの食事は「適当に済ませられない」
→自分(お母さん)の食事であれば、カップラーメンでも何でも構わない
独身者や高齢者、働いているお父さん、お母さん、だっているじゃないか。
そうおっしゃるかもしれません。
もちろんこの方々も大事なターゲット候補です。
独身者くらいなら重要ターゲットになり得るかもしれません。
ただ、高齢者、働いているお父さん、お母さんは自分のための食事となると財布の紐は比較的固めです。
もう少しで学校の休校が2ヶ月となる地域も多いでしょう。
お母さんのランチストレスは尋常ではありません。
「お金で解決」したくなっているご家庭も多いので、ランチ難民を救済できる食事があれば、たちまち人気となることでしょう。
ターゲットの求めているもの
「お母さん」寄りではなく、「子ども」寄りのメニュー
独身のキッチンオーナーの方はピンと来ないかもしれないですが、そういうものです。
子どもは「美味しいご飯」「好きな献立」を欲しがります。
お母さんは「子どもの喜ぶ顔」を欲しがります。
ただ、お母さんとしてはあともう一つ欲しがるものがあります。
「子どもの健康」です。
決裁者(決済者)はお母さんですから、「子どもの喜ぶ顔」「子どもの健康」を取り入れたメニューは非常に受け入れられ易いメニューとなります。
現状のテイクアウト販売の違和感①
ここ最近は多くの固定店舗でテイクアウト販売が始まっています。
仕方のないことですが、皆さん、自店舗のメニューをお弁当や総菜に変換して提供している姿が目立ちます。
それらはスーパーのお惣菜コーナーに並んでいるものですし、差別化を図れていません。
仮に差別化の図れるお惣菜があったとしましょう。
(例えば、モツ煮込みとか熟成肉のローストビーフとか)
それは、多くの人がお昼に食べるでしょうか?
子どもは食べそうでしょうか?
現状のテイクアウト販売の違和感②
健康に配慮した食事が見当たらない。
違和感①とも重複しますが、既存のメニューをそのままテイクアウトメニューとしているせいもあってか、揚げ物、脂っこいものが多い印象です。
そうなってしまうと、なかなかファミレスのテイクアウトメニューには勝てません。
どちらかと言えば、顧客視点ではなく、販売者視点のお弁当、お惣菜が今はまだメインとなっています。
差別化の図れるテイクアウトメニューは「給食風」にあり
上記違和感を解消しつつ、子どもにも受け入れられ易い食事として「給食風」メニューを提供してみてはどうでしょうか。
各市区町村では給食の献立を公開しています。
更にありがたいのは、月ごとの献立を公開してくれていることが多いので、旬の食材(比較的、低コスト)を使うことができます。
また市区町村によってはレシピまで公開してくれていますので、給食の味の再現も可能となります。
(例)東京都国立市立学校第一給食センターの献立
ここで注意したいのは、余計なアレンジは必要ないということです。
給食と同じ味であることが、子どもたちの満足度を高めますので、オリジナルにアレンジするのはかえってNGです。
献立の中から、これまで日常的に仕入れている食材とマッチするメニュー、すでにある調理器具を最大限活かせるメニューなどを考えれば、大きな変更とはならずに済みます。
「給食風」メニューに路線変更しても広告や宣伝には力を入れなくて大丈夫
「給食風」メニューに路線変更しても、広告や宣伝に時間を割く必要はありません。
メニューを変えることで広告や宣伝も刷新しないといけないと思うかもしれませんが、今はランチ難民が多い状況です。
いわゆる売り手市場というやつです。
子どもウケさえすれば、その噂はママ友ネットワークに乗っかってすぐに広まります。
「給食風」メニューなら食材の仕入れも安くできる?
ここは「給食風」メニューが軌道に乗るようだったら、考えてもいいかもしれません。
学校が休校のため、給食のために生産されている食材が余ってしまっていることはニュースでご存知かと思います。
そういった生産者を見つけて、交渉するのも良いでしょう。
学校が再開されれば、生産者はまた給食センターに食材を卸しますし、キッチンカーオーナーの皆さんはまた元のメニューに戻るのですから、期間限定の調達となってもお互いWIN-WINです。
おわりに
私の偏った情報収集のせいかもしれませんが、新型コロナウイルスによる外出自粛が続く中で、日増しにランチ難民が顕在化しているように思います。
それを救えるのは、やはりキッチンカーだろうと思います。
大手チェーンのファミレスやファーストフード、牛丼、中華、などは値下げでランチ難民を支援しています。
でも、その多くが「毎日子どもに食べさせるのはちょっと、、、」と思わざるを得ない食事ばかりです。
彼らは大きな資金力はありますが、臨機応変さ、小回りが利くタイプのお店ではありません。
だから、彼らは値下げによる「お得感」しかランチ難民を取り込む手段がないのです。
しかしキッチンカーは違います。値下げは難しいでしょうけど、購入してもらえそうな値段設定のもと自由に新しいメニューを提供できる機動力があります。
この新型コロナウイルスが収束する頃には、今まで以上にキッチンカーの社会的な位置づけが上がる気がします。
今こそ、お客さんの傍まで行って、温かい食事を提供していただくことをお願いしたいと思います。
千里の道も一歩から。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
(参考:本投稿の原案検討時間 10分、投稿記事作成50分)